Service
ハザード管理台帳のフォーマットにはいくつか種類がありますが、CoreSafety®はイギリスの原子力業界での使用実績を持つ事故想定シナリオ管理台帳形式「フォルトスケジュール」をベースにして開発されています。CoreSafety®は、事故リスクを見える化することで、リスクベースプロセス安全管理のコア情報を提供します。またプラント設備の中でも特にリスク管理上重要となる設備に対する運転や保全管理要求をリスクに応じて設定することで操業管理を最適化することができます。リスク分析について高度な知識を持たない方でも、容易にセットアップするためのライブラリー機能や、直感的に操作ができるユーザーインターフェースを備えています。画面上で設備の保全・管理状況を入力していくことで、リスク情報は更新されるので、最新の管理状況を組織内で共有することができます。
CoreSafety®はインターネットブラウザから利用できるウェブアプリケーションのため、使用開始時にソフトフェアをダウンロードしたりインストールすることなく、登録したIDとパスワードによって場所を選ばずにリスク管理情報を閲覧することができます。CoreSafety®を安心して使用して頂けるよう、セキュリティには十分配慮しており、情報セキュリティマネジメントおよびクラウドサービスセキュリティの国際規格であるISO 27001/ISO27017の両認証を取得しています。
4つのバリュー
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リスク情報の見える化
リスクアセスメントの結果をハザード管理台帳と呼ばれる設備管理に展開するのに適した形式のデータベースとすることでリスクを見える化します
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ライブラリー機能による簡単セットアップ
ハザード管理台帳は日揮グループのリスクアセスメント知見を機器種別ごとにまとめたライブラリーを用いることで簡単にセットアップが可能です
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Webブラウザを通しての組織全体での共有
クラウド上に置かれたハザード管理台帳にWebブラウザを通して組織内のメンバーなら誰でもいつでもどこからでもアクセス可能です
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重点管理項目と管理状況の一括管理
リスク管理上重要となる設備の管理目標をデータベースに登録することで、組織内での管理要求の組織内展開と、KPIをモニタリングすることで管理状況が可能です
機能紹介
リスクダッシュボード
設備の管理状況により変化するリスクの経時変化や現在状況をリスクマトリックス上で可視化
組織内での共有、レポート作成に利用ができます
事業所固有のリスク値への更新
リスクアセスメントで使用される保守側の故障発生予想から事業所固有の故障発生予想へと更新可能
リスク値をプロセス安全管理や保全管理の効果測定指標として利用できます
クラウドハザード管理台帳
ハザード管理台帳をクラウド上に構築することでリスクアセスメントで抽出したリスク情報を設備管理に展開しやすい形で共有
プロセス安全リスク観点で適切な設備管理要求(起動試験頻度など)を現状のリスク値を参照して決定することで適切なリスクベースプロセス安全管理を実現できます
サービス利用の流れ
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1
【導入】 サービス環境の立ち上げ
お申込書および初期入稿シートでクラウドデータベースの環境設定に必要な情報を確認します。
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2
【構築】アプリのライブラリー機能を活用してデータを構築
事業所毎のハザード管理台帳(フォルトスケジュール)を構築します。アプリに用意されたライブラリー機能を活用することで簡単にセットアップが可能です。
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3
【運用】 リスクに応じた操業管理の開始
リスクに応じて設定される安全重要機器の優先的な保全や重要アラームの設定による運転手順の見直しなど操業管理の最適化が行えます。
また、KPIを設定することで組織内の安全管理パフォーマンスも見える化できます。 -
4
【更新】事業所固有リスクの更新
定期的に事業所での機能試験等の結果(故障情報)を入力することで、事業所固有の故障発生頻度データおよびリスクが更新されます。
前述の操業管理への展開を随時見直しすることで継続的改善につながります。
利用料金
年額でのサブスクリプション形式となります。
詳しくはお問い合わせください。
CoreSafety®コンサルティングサービス
プラント設備設計ではPSM(プロセス・セーフティ・マネジメント)の基礎となるリスクプロファイルをHAZOPやLOPAなどの安全評価手法を使用して抽出・適切な安全設備や対策を導入します。リスクプロファイルに応じた設備の重点的な管理は、危険物を取り扱う設備を有するプラントにおいて、操業プラントにおいても重要なリスク低減のための手段となります。
CoreSafety®コンサルティングサービスではCoreSafetyをより効果的に使っていただくためのコンサルティングサービスを提供いたします。
PSM(Process Safety Management)コンサルティングでは、PSM規程をリスクベース化するためのコンサルティングサービスを提供します。リスクベースの導入により高リスク設備に対しての管理を優先化するなど合理化が期待できます。また、PSMを品質・環境・労働安全マネジメントシステムと統合する仕組み作りに関しても支援いたします。
リスクベース対応のためのHIRA(Hazard Identification and Risk Assessment) (HAZOPやLOPAなど)の実施に必要となる技術を、手順書の作成からファシリテーターへのコーチングなど基礎レベルから実践レベルまでサポートいたします。ハザード管理台帳の作成サポートと合わせてCoreSafetyの導入をご検討いただくことで、HIRAによるリスク情報をベースとしたRBPS展開が可能となります。
教育プログラムの提供
PSM導入、HIRA実施において最も重要となることは組織内スタッフのコンピテンシーとなります。職務においてPS関連業務を実施する必要がある方(プロセスセーフティエンジニア)に必要な教育プログラムを提供いたします。また習熟度を評価するコンピテンシーアセスメントを合わせて実施いただくことも可能です。